エシカルインタビューVol.25 オーストラリア発の蜜蝋ラップ ecogene

エシカルインタビューVol.25 オーストラリア発の蜜蝋ラップ ecogene

ecogeneについて

本日は、オーストラリア産の蜜蝋を初め、全て天然素材から作られた蜜蝋ラップを販売しているecogeneさんにお越しいただきました。本日はよろしくお願いします。

ecogeneの代表をしておりますナイトと申します。よろしくお願いします。

それでは早速質問に入らせていただきます。ecogeneさんの事業内容について教えてください。

私たちecogeneはオーストラリアを拠点として、蜜蝋ラップの製造・販売をしております。特にユニークなデザインを特徴とした蜜蝋ラップを販売しております。

ありがとうございます。蜜蝋ラップとはどのようなものなのでしょうか?

簡単に説明しますと、一般的に使われている使い捨てのプラスチックラップとは異なり、洗って何度も使用して頂けるエコな食品保存用ラップとなっております
現在はオーストラリア国内の小売店やecogeneのオンラインショップ、マーケットでの販売に力を入れております。

ありがとうございます。
ブランドが生まれた背景についてお伺いしてもよろしいでしょうか?

はい。私たちはちょうどシドニーとブリスベンの間にあるソーテルという小さな町を拠点としております。ソーテルはとても海が綺麗なところで、地元の住民はその海の綺麗さに誇りを持っています。

私自身がソーテルに来たのは約2年半くらい前で、元々東京に住んでいた頃からマイバッグを持ち歩いたり、お肉をあまり食べないでいたりとエコや環境に対して考えながら暮らしていたのですが、ソーテルへ移住してきて地元の方の環境への意識の高さには驚かされました。日々の生活を更に環境に優しいものにと考えた時に、蜜ろうラップを作り始めたのも自然な流れでした。せっかく蜜蝋ラップを作るのであれば、他の企業さんが作っているものとは少し違ったユニークな物を作りたいなと思い、今私たちが製造している中身が見える蜜蝋ラップという案に辿り着きました

エシカルなポイント

そのような背景があったのですね。
次に蜜蝋ラップのエシカルなポイントを教えてください。

1つ目が冒頭に少しお伝えした通り、一般的なプラスチック製のラップとは異なり洗って何度も使える、つまり使い捨てでないところがエシカルなポイントだと思います。日々使うことで個人レベルでプラスチック消費量を減らすことができ、単純にゴミの量も減らすことができます。

2つ目が天然素材を使用しているところです。ecogeneはオーストラリア産の蜜蝋とオーガニックのココナッツオイルを使用し、天然樹脂を混ぜ合わせたワックスをオーガニックコットンに染み込ませることで蜜蝋ラップを作っています。ケミカルな物は使わずに、天然素材を使って作られている面はエシカルなところであると思います。

とても貴重なんですね。
他の蜜蝋ラップとの違いはあるのでしょうか?

蜜蝋ラップはブランドさんによって異なるところが多々あるのですが、主な違いは原材料でしょうか。蜜蝋一つを取っても、どこの国のどこの地域の蜜蝋なのか、他にオイルや樹脂などを混ぜ合わせるのか、または純粋に蜜蝋だけなのか、またその調合の仕方によって手触りなどが全然変わってきます。手触りが変わると使用感なども変わりますので実際に手に触れてみるのが良いかなと思います。

蜜蝋に会社ごとのこだわりや個性が現れるのですね。
プラスチック製の使い捨てラップの廃棄の問題についてはどう思いますか?

そうですね。ラップだけではなくプラスチック全般に言えることだと思うんですけど、すごく万能な素材で、私たちの生活の色々な場面で使われますよね。なので、生活の中から完全に抜いて生きていくのは難しいことだと思います。ただ、そこで話を終えてしまうのはすごく無責任だなと思います。各々が可能な範囲でエコラップであるとか、他のプラスチックフリーの商品などを選ぶことが大切であると思います

使用感や機能性について

ありがとうございます。自分の中への意識づけが大切ですよね。
続いて使用感や機能などのエシカル以外のポイントを教えてください。

使い方としては普通のラップと同じで、食材の断面やお皿に被せて、巻き付ける形でお使い頂けます。蜜蝋の性質上、人の体温程度で少し柔らかくなりますので、被せたら輪郭に添いながら優しく押さえつけて頂けますと綺麗に使うことができます。包むことができたら通常のラップと同様にそのまま冷蔵庫に入れて頂いて保存できます。

使用後のお手入れも簡単です。水道水で手洗いいただき、自然乾燥するのみです。熱には弱いので水での手洗いをお願いしております。もし、汚れがついてしまった場合でも中性の洗剤など軽く洗って頂ければ綺麗になります。通常のラップと違い折り畳んでもくっついたりしませんので、使わないで保存しておく場合はコンパクトに折り畳んで頂いてキッチンの引き出しなどに入れてもらえればと思います。

ecogeneラップのユニークなポイントとしては包んだ中身が見えるところです。ecogeneの蜜蝋ラップを開発するにあたって様々なブランドさんの蜜蝋ラップを使わせて頂いたり、実際に生地屋さんに行って蜜蝋ラップを自分で作ってみたりしたのですが、使用する中で、デザインは素敵でも中身が見えないことの不便さがあることに気づいたのですそれに気づいた時、蜜蝋ラップを作るならこの問題を解決するために中身が見えるものにしようと考えました

そこで蜜蝋ラップにリンゴやバナナ、玉ねぎなど、包まれる食材の絵柄を施すことで各々何が包まれているのか視覚的にすぐ分かるようにしました。シンプルで美しい絵柄はオーストラリアのデザイナーとのタイアップにて生まれたecogeneオリジナルのデザインです。

世の中には多くの食材があると思うのですが、蜜蝋ラップの絵柄はどのように選んで決めているのですか?

良い質問ありがとうございます(笑)
そうですね。まずは日本とオーストラリアで冷蔵庫でよく保存される食べ物のアンケートを取りました。その結果TOP10くらいに入るものを絵柄として採用して、シンプルかつエレガントなラップになるように開発しました。

商品を届けたい方

どのような方に手に取って頂きたいですか?

そうですね。年齢も性別も関係なく様々な方に手に取って頂きたいと思います。強いて言えば、エコとかサステナブルが最近話題になっていると思うんですけど、何をしたら良いかわからない方とか今後の地球を考えた時にふとエコを意識し始めた方などに知って頂けると嬉しいです。あとは、とてもカラフルで可愛い柄となっていますので、料理を楽しむきっかけにもなれば良いなと思います。

エシカルへの想い

ありがとうございます。
エシカルな商品を扱う理由やエシカルへの想いを教えてください。

そうですね。現代になって人々は時間に制約がある中忙しく生きていて、そんな中で様々な便利アイテムを生み出してきたと思います。プラスチックもその1つで、日々の生活のい中で見ないで暮らすことってできないですよね。とは言え、海洋のプラスチック汚染や人体への影響を私たちが作り出したのも事実です。

そうなった時に、今後の地球について考えたり自分の子どもが暮らしていく未来を考えると、私たち個人レベルで行動を起こしていくことが大切だと思います。その想いを込め「eco generation」、略して「ecogene」を立ち上げました。ecogeneラップがエコ生活をスタートされる・されたい皆さんのきっかけとなれたら嬉しいです

蜜ろうラップを購入する時の基準・注意すべきこと

未来を考えると大切ですよね。
続いて、蜜ろうラップを購入する時の基準・注意すべきことを教えてください

はい。どうしても2つのものを比べると安価な方を選びがちになってしまうと思うのですが、まずは値段というよりも作っている生産者さんの声を実際に聞いたり、またはインターネットなどで見て頂いて、どれだけエシカルな想いがあるかを知って頂いて見極めてもらいたいなと思います。ecogeneラップに関して言いますと、全てのラップのカットからパッケージまで私が手作業でしています。もしecogeneラップを目にする機会があったら安心して使って頂けるかと思います。

日頃からのエシカルな行動

ありがとうございます。商品の選択の仕方は大切ですよね。
日頃から心がけているエシカルな行動などがあれば教えて頂きたいです。

冒頭にもお伝えいたしましたが、例えば外出時には必ずマイバッグを持参します。その中にマイボトルマイカップを入れて行くように心がけています。あとは最近もお肉はほとんど食べてないですし、自分でお裁縫などをしてマスクなども作っていました。
プラスチックフリーな生活を一気に始めることは難しいと思うので、少しづつの積み重ねでパーフェクトじゃないエコライフが私のモットーです

今後の展望

無理なく少しづつが大切ですよね。
最後になるのですが、今後の目標や展望を教えてください。

商品の製作に関して言いますと、アンケートの結果を反映したおよそ20種類の絵柄が今はあり、オーストラリアでは毎週マーケットにて出店しておりますが、お客様から色々な声をいただきます。例えば、ナスの絵柄は無いのかとか、ズッキーニの絵柄が欲しいなど言われますので新しい絵柄も含めて新たな商品開発をしていきたいなと考えています。皆さんの声に寄り添った商品開発を心がけていきたいなと思っています

販売部分に関しては、現在はオーストラリアをメインに販売をしていて日本にはオンラインで販売していますが、今後は日本でお店に置いて頂いたり、日本のマーケットに参加できれば良いなと思います

日本での販売も応援しています!
本日は素敵なお話ありがとうございました!

こちらこそありがとうございました!

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