エシカルインタビューVol.27 土に還るエシカルサンダル Gurus Japan

エシカルインタビューVol.27 土に還るエシカルサンダル Gurus Japan

gurusサンダルについて

インタビュアーをつとめます、矢崎です。
本日は、おしゃれなサンダルでエシカルな活動をされているGurusJapanのMimiさんにお越しいただきました。よろしくお願いします。

GurusJapan CEOのMimiと申します。よろしくお願いします。

それでは早速なんですけれども活動内容をお聞かせください。

はい。サステナブルなサンダル「gurusサンダル」の販売を行っています。本社はアメリカのフロリダにあり、フロリダ本社は今年で創業10年になりますが、今年2021年の春にGurus Japanとして日本に初上陸をしました。

ありがとうございます。gurusサンダルはどのようなサンダルなのでしょうか?

詳しい製法だとか、どういった原材料を使っているかなどは後ほどお伝えしようと思うのですが、キャッチコピーがサステナブルサンダルということで、土に還るサンダルなんです。
見た目もとてもおしゃれで、誰が履いても足が綺麗に見えます!サイズ調整も出来たりとおしゃれで機能的というのが特徴です。

また、gurusというのはインドのサンスクリット語で「先生」という意味なんですけど、ヨガを極めた人が「グル」と呼ばれるんですよ。かのガンジーが履いてたと言われる、インドに古くから伝わるヨガサンダルの形からインスパイアされこのユニークな形になったのも、gurusサンダルの面白い特徴の一つです

gurusサンダルが生まれたきっかけ

インスタグラムを見てカラフルで可愛いなって凄く思いました!
次にこちらの商品が生まれたきっかけについて教えてください。

アメリカが本社という話は先ほどお伝えしたと思うのですが、実は社長はインド系のアメリカ人で、彼はインドにルーツを持っています。インドからアメリカに移住していて、自身は金融マンとして成功していたのですが、地元に残る家族だったり親族がまだまだ貧困層という現実があったんですね。そこで彼はインドに少しの間里帰りをした時に何かちゃんとしたビジネスで安定的な収入を家族、親族みんなで得ることはできないかということで様々な事を考えました

彼はデザインのセンスもあったんですけど、インドに里帰りした時に偶然見つけたのが5000年前ぐらいからインドに伝わる「パドゥカ」と言われるこのgurusのサンダルの原型になった木靴で、彼はその形を見た時に何かしら自分のルーツであるインドを感じさせるプロダクトかつ現代に取り入れられるデザイン性、ファッション性と機能性を含んだ商品の開発をできないかと考えに考え抜いて生まれたのがこのgurusサンダルなんです。歴史もあってクラシック+モダニズムという形で融合して作り上げられたのが「gurusサンダル」です。

こだわりのポイント

なるほど、gurusサンダルの背景にはそんな物語があったのですね。
こだわりのポイントはいくつもあると思うのですが原料についてのこだわりを教えてください。

100%天然素材で出来てるというのが一番の特徴になります。ゴムの木にナイフのようなもので少し傷をつけると、白い樹液が出てくるんですよ。集めるのに5年から10年かかるんですけど、木に負担をかけて早く取ることはせずに、ものすごく時間をかけてゆっくりゆっくりココナッツをくり抜いたバケツみたいなものに溜めていきます。gurusサンダルはそのゴムの樹液を固めた100%天然素材のサンダルになります

他社さんとの比較を行うと、靴底の部分を天然ゴムにされてる会社さんはいっぱいあるのですが、ストラップの部分とかはPVCと言ってビニール素材だったり合成ゴムを使ってるところが結構多いんです。しかし、gurusサンダルはストラップやストッパーも含めて全てが天然ゴムひとつで作られています

細かいところにもこだわっていられて素敵ですね。こちらのサンダルの色素にも環境に優しいものを使っているとホームページで拝見したんですけども、そちらについても詳しく教えてください。

はい。色素に至ってもすべて天然素材です。カモミールのお茶っ葉の色から綺麗なグリーンを抽出したり、特徴的なもので言うとピンクはブラジルウッドっていう外側の皮を剥ぐと中が真っ赤な木などから抽出しています。様々なバリエーションがあるので、ブラジルウッドから抽出した赤いピンクの素材と、例えばハイビスカスの色素を混ぜたりするなど単体ではなくて、全て天然の物とのコンビネーションで色を出したりもします。

なるほど、ありがとうございます。
サンダルの製法で環境に配慮されてることはありますか?

サンダルの製法は昔ながらのハンドメイドに近いです。木に吊るしたバケツの中に樹液がどんどん溜まっていくんですけど、まず、その溜まった樹液を大きな機械で回してシート状のものを作ります。そうして作ったものを天日干しして仕上げていきます。それをまた何回もプレスすることで強度を上げていきます。製法もこのように昔ながらのもので、大量生産しているわけではないので、すごくサスティナブルな製法ものとなっています

NPO法人への寄付の取り組み

作る上でも環境に優しいサンダルということですね。
こちらのサンダルの売上っていうのはどのように活用されているのですか?

gurusの商品を一つ買っていただくと一本の木を発展途上国に植えるという活動をしています。皆様に買っていただくこのサンダルの売り上げの一部を用いて、国際NPO団体の「trees for the future」に植樹の委託を行っています。

そのNPOもただ単に木を植えてるっていうだけではなく、まずは木をどうやって植えるかという教育をそのコミュニティにおこなって頂いて、「木を植えることから農園を開いたりとか農業も出来るんだよ」ということを教えたり、他にも、就業支援やコミュニティの形成にも力を入れてやっていただいています。なので、そういった木を植えられる人を育成するというトレーニングもしっかりしてる団体さんですので、皆さんの力で、そういったNPOさんを応援させて頂いています。ものすごく素晴らしい活動をしていらっしゃるので、英語のインスタアカウントにはなるんですけど興味がある方は「trees for the future」で調べて頂ければと思います!

今後のラインナップ

英語が読める方には是非調べていただきたいですね!
今後こちらの商品のラインナップが増えたりすることはありますか?

来年以降に向けて日本らしさを感じるジャパンオリジナルのデザインが作れればいいなと考えています。スタイリッシュな感じで、今風の日本のスタイルを取り入れていきたいなと思っています。

日本オリジナルのデザイン楽しみにしてます!
gurusサンダルはどのような方に手に取っていただきたいですか?

gurusに関してはおしゃれというのが一番だと思うんですよ。デザインを見てこのデザイン変わってるなというのでまず興味を持ってもらって、その興味をもってもらったプロダクトに「あれ、実はこれって土に還るんだ」とか、「実はこれって木を一本植えることに繋がってるんだ」というのを後付けでいいので、何か気づいてほしいというのが私の中に強い思いとしてあります。

「可愛いね」っていう一言から可愛いだけではなく、この商品は環境にも良いという面からこの先に繋げてもらうというきっかけにこのサンダルが今後なっていけばいいなと思うので、どんな方にって言うとおしゃれを気にする方にも手にとって欲しいし、もちろん日々エシカルな目線を持って生活してる人にももちろん手に取って頂きたいんですけど、そういうのには全然関係ない人にもそのようなメッセージを伝えていけたらなって思ってます

今後の取り組み

それでは最後の質問になるのですが今後の目標や展望を教えてください。

ぜひ皆さんのお力を貸していただいて、「エシカルだよ」とか「おしゃれだよ」とかそういうキーワードを持って、このサンダルを広げていけたらいいなと思ってます。全然ニッチなブランドになってもいいと思ってるんですよ、なので伝わり方として「環境に優しいんだよ」とかサンダルプラス何かおしゃれな形で履く人がまず喜んで自信を持って楽しく履いてもらえるようなブランドにしたいなって思っています。

応援しています!本日はありがとうございました。

ありがとうございました!

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