エシカルインタビューVol.21 ヒトにも地球にも優しいヴィーガンバーガー　LUNA BURGER

よろしくお願いします。

はい。私たちは健康にも、環境にも、未来にも優しい100％植物性のヴィーガンバーガーを販売しています。主に、お昼時のフードトラックや、インターネットでの販売、UBER EATSでの販売を行っています。

はい。植物性原料は動物性に比べ、CO2の排出量が少なかったり、土地や水量の使用が動物性に比べて少なかったりするので、生産効率が高く、環境に対する負担が軽いという点でエシカルとなっていると思います。

やはり、お肉が持つ肉々しさであったり、脂っこさはありません。しかし、植物性食品ならではの野菜のうまみなどはしっかりと凝縮されていて、実際はもともとお肉好きという方にも好んで購入いただいております。実際に、当店のお客さんのほとんどすべての方がヴィーガンではありません。

良くあるたとえなのですが、通常のビーフはラーメンで、それに対して植物性のものはそばと例えることが出来て、皆さんの日常の生活を考えてもらえれば分かるのですが、ラーメン好きだからといってそばを全く食べないかといえば決してそうではなく、逆もまたしかりです。このように、どちらかのバーガーがもう一方の延長線上というよりは、全く別のものとして私たちのヴィーガンバーガーは消費者様への選択肢を増やしているといえます。

はい。今まで30年ほど外食業界に従事していたのですが、実は世界で起きている食に関する問題にはあまり目を向けていませんでした。しかし、実際に世界に目を向けてみると、食物の国によってのバランスがとても悪くなっていて、極端な言い方をすれば、世界の食物の約8割をおよそ2割の先進国によって消費されていて、残りの2割を残りの8割の途上国で分配されているという現状があります。
こうしたアンバランスな状態に対して何かしたいと思うようになったのがきっかけです。

そのようなことを考えていて、僕なりの結論は食に関わるビジネス自体がかなり肉食に依存しているものだというもので、その中でプラントベースの食品を提供するプレイヤーがもっと増えると、消費者側から見ても選択肢は広がるし、最終的には先ほど言った国の間での食にまつわるアンバランスさというのは解消されていくのではないのかなと思い、この事業を始めました。

毎週定期的に出店しているのは、JR信濃町駅の慶應義塾大学病院の中に毎週水曜日の11時から15時に出店しています。それ以外ですと、基本的にはファーマーズマーケットが開催されるときに出店しているという形になります。基本的に毎月第2土曜、日曜にに埼玉県の川口市で開催される大泉工場の敷地内で行われるファーマーズマーケットに出店する予定です。

そうですね。このコロナ禍を通して、一番大変な思いをされている医療従事者の方に少しでも感謝の気持ちを伝えられればなと考えていて、いろいろなところに相談をしていたところ知人のつてで、ここで開かないかというお話を頂いたので、信濃町で出店することを決めました。

やはり、店名にもなっているルナ・ヴィーガンバーガーとなります。他にも、現在は麺屋武蔵さんとタイアップしてヴィーガンつけバーガーというものも数量限定で販売していました。

インターネット販売における包材や、配送の際の移動でかかる環境への負担というのがどうしても気になってしまいました。食品である以上、衛生管理の観点からある程度の包材を使用せざるを得ないというところや、遠隔の方にも手に取ってもらうためにはどうしても、配送というのは必要不可欠ですので、そこで地球に負担をかけてしまう代わりに、このようにインターネット販売経由で得た収益の一部を環境保護団体への募金に充てています。

もちろん、様々な方に手に取っていいただきたいのですが、強いて言いうならば、私のように小さいお子様がいる家庭に届けたいですね。
というのも、私自身娘が2人いまして、彼女たちがとてもおいしそうにビーフのバーガーを食べていると、とても複雑な気分になるんですよね。(笑)やはり、愛娘にはおいしいものを食べてほしいと思う反面、あまり健康に良くない食品を食べてほしくないという気持ちで。
なので、ジャンキーなものを食べたいと思った時に、そういえばヴィーガンバーガーというのがあったなと思い出していただいて、そういう時に手に取っていいただく商品になってほしいですね。

私自身、身に着ける衣類はボロボロになるまで身につけます。エシカルな行動について、中には1人がやったところで何も変わらないだろう、意味がないだろとおっしゃる方もいますが、私はそうは思いません。
このLUNA BURGERの運営会社は株式会社ONE DROPSというところなんですが、日本語でそのまま「ひとしずく」を意味しています。
これは、昔からの寓話を由来としていて、他の動物たちが山火事から逃げる中、1匹のハチドリがその火事を消すために池の水を1滴ずつ垂らしていたのを、周りの動物がバカにしているというものなのですが、それに対して、このハチドリはこう答えるのです。「私は私にできることをしているだけ」と。
ここでこの話は終わってしまうのですが、私はこの寓話からそれが無駄なのかもしれませんが、その個人の行動による影響の大きさというよりも、自分のできることをちゃんと遂行するということを大事にしたいと考えるようになりました。

そうですね。少し難しいですね(笑)
気を付けるべき点とは少しずれてしまうのですが、是非一度プラントベースの食品を試してほしいというのが正直な思いです。そして、味の感想などを正直に意見交換できたらと思っています。
事業者側からすると、やはりおいしいといっていただけるだけで、とてもやる気が出ますし、そうでない場合は、次への改善へとつながっていきます。このように、意見交換を経てヴィーガン市場をより活発にしていけたらと思っています。

はい。私がめざしているのはやはり「世界で一番のヴィーガンチェーン」というものです。今はトラック1台ですが、いつかは実店舗を持ち、その数を増やしていくというのが今後の展開ですね。直近で言うと、今はインターネットを使えるので、そうした力を徹底活用して、東京から離れたなかなかプラントベースの食品に手が届かないという方にもプラントベースの食品も届けていきたいと思います。
商品としては、チキン系に関する商品も開発中ですので、新商品としてはチキン系のバーガーになっていくのかなと考えています。