エシカルインタビューVol.24 三重から全国へエシカル情報を発信 ミエシカル

エシカルインタビューVol.24 三重から全国へエシカル情報を発信 ミエシカル

活動内容

本日は、三重から全国にエシカルに関する情報を発信するミエシカルさんにお越しいただきました。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

それでは早速質問に入らせていただきます。
まずは活動内容を教えてください。

はい。私たちは主に三つの柱となる事業を行っています。一つ目がフードロスを削減する事業です。これでは廃棄野菜や廃棄米を用いて新商品の開発・販売を行うことで、こんなにもフードロスが起きているということを消費者の皆様に啓発することです。二つ目がオンラインレビュー会というものです。これでは三重県内のエシカルな商品であるかどうかというものの厳正な審査を通過した商品について、その生産者さんとモニターさんでディスカッションを行うものとなっています。三つ目がオンライン講座の主催となっています。これでは三重県内のエシカルに対して気に留める人口を増やしていくことを目的に開講しています。

事業を始めたきっかけ

ありがとうございます。いまご紹介頂いた活動に背景などはあるのでしょうか。

はい。私自身、中学校を海外で過ごしていたのですが、海外ではみんな地元愛がとても強い方が多かったんです。しかし、私は三重県の四日市市というところの出身なんですけど、正直他の人に自慢できるものはあまりありませんでした。
しかし、高校生の時に日本に戻って放送部に入部し、いろいろな方のお話をお伺いする中で、F1で有名な鈴鹿サーキットがあったり、伝統工芸品である伊勢型紙と、気付いていないだけで誇れるものが多くあるということに気づきました。

そういうものをどうやってみんなに広げていくかを考えていたのですが、就職先であるNPO団体でCSRの推進活動を行っている中で、地元の企業がこんなにも社会に対して、会社としての責任について考えているということを知ったのですが、地元の人たちはこういったことに気付いているのだろうかと気になりました。
それは個人的に伝統工芸品などの地元の良さなどと密接につながってくるものだと感じて、自分自身でエシカル推進チームというのを発足させました。そこで、地域の魅力的なものをエシカルという視点で消費者の方に良さを伝えていきたいと思ってこの事業を始めました。

発信の際に気にかけていること

ありがとうございます。YouTubeなどでエシカルのことについて発信されているのを拝見したのですが、このような発信をする際に気にかけているような事等あれば教えてください。

自分からかけ離れているような話ではなく、自分たちにとって身近な話であるということに気づいていもらえるような話をすることを心掛けています。例えば、冷蔵庫の中にある野菜のあまりものなどは、すぐに捨てるのではなく、こうすれば捨てることなく活用することが出来るんだよというお話をすることもあります。

それはたしかに親近感がわき、すぐにでも始められそうで良いですね。
次は、三重県に関することをお聞きできればと思います。『ミエシカル』ということで、『三重県』×『エシカル』でかかっていると思うのですが、三重県で特にエシカルのことに関して先進的な取り組みが進んでいるのでしょうか。

正直なところ、三重県全体を挙げてエシカルな活動に取り組んでいるというわけではありません。しかし、三重県にはもともとエシカルという言葉を当ててないだけで、伝統的に自然由来なものを用いた製品が多く、そうしたものに対して先程も申し上げたのですが改めてエシカルという切り口で見ることでその良さを広げている途中だといえます。

イチオシのエシカル商品

ありがとうございます。とても素敵な活動ですね。なにかイチオシのエシカル商品があれば教えて頂いてもよろしいでしょうか。

難しい質問ですね(笑)
本当にいろいろな商品があって、伝統工芸品のなかでも、私たちの現在の生活にフィットするように改良されたものや、本来の良さをそのまま保ったような商品もあります。

ミエシカルで開発した商品ですと、地元の高校・企業と連携して毎年100~150kg出ていた規格外の廃棄米と廃棄野菜を活用して、『ベジッフル』というものを作成しました。ロゴも自分たちで作成しました。(笑)
実は、この商品は完全なアレルギーフリーとまではいかないのですが、7大アレルゲンを避けて作っているのでアレルギーを持つ方にも優しい商品となっています。この商品で家族での食事の時間も楽しみながら、フードロスも削減できるということになっています。

ありがとうございます。こういった商品は今後どのような方に手にとって頂きたいとお考えでしょうか。

そうですね。自分の選択のすべてがエシカルにつながっているということを一般の方含めどんな方にも知っていただきたいと考えているので、世代などを問わずにどんな方にも手に取っていいただきたいと思っています

素敵なお考えですね。
冒頭に、オンラインレビュー会も開催していると仰っていたと思うのですが、こちらに参加した方の反応とかはどういうものなのでしょうか。

まずは、三重県でこういうものをつくっていたとは初めて知りましたという反応が一番多いです。例えば、農業を例にとってもオーガニックというだけでなく、作り方にも製造者にも負担をかけないようにという工夫がみられているというものもあり、三重県内でこのような工夫がされているということを初めて知ったという反応が一番多いです
他にも、今まではコンビニなどで配列されている商品から買うものを特に何も考えずに選択していたけれども、この商品がどこでどのように生産されたのか、社会にどのような影響を与えるのかというのを意識するようになったという方もいました。

エシカルな商品を選ぶ際に気を付けること

ありがとうございます。多くの人にとても素敵な考え方を学んでもらっているようですね。
次に、エシカルな商品を選ぶ際に注意すべき点などをお伺いしても宜しでしょうか。

まず先ほども申し上げた通り、この商品が『いつ、だれが、どこで、どのようにして』生産されたのかということを考えることです。他にも、この商品が社会にどのような影響にも考えを巡らせます。このように、商品を選ぶ際に、価格とデザインだけでなく、その背景を調べると自然にエシカルな選択ができるようになっていると思います。

ありがとうございます。日頃から心がけているエシカルなこと等あれば共有頂いても宜しいですか。

普段から三重県のエシカルな商品については見逃さないように常にアンテナをはっています!

今後の展望

ありがとうございます。最後の質問になるのですが、今後の展望や目標等があれば教えていいただいても宜しいですか。

先程も申し上げた通り、三重県にはまだまだスポットを浴びていない商品が多いです。三重県の方に地元にもこんな商品があるということを知っていいただきたいという思いがります。ですので、今後も一消費者目線での情報発信を心掛けてい行きたいと考えています
さらに、そうしたエシカルなことが一般の人にとっても特別ではなく、身近なものなんだよということを知ってもらうことで、みんなにもエシカルという物差しをもって商品を選べるようになってもらうような活動に取り組んでいきたいと思っています

それではインタビューは以上となります。本日は貴重なお話をありがとうございました。

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