エシカルインタビューVol.11 玄米の無添加ヴィーガンアイス&自然栽培小麦スコーン PARK miyakonojo

エシカルインタビューVol.11 玄米の無添加ヴィーガンアイス&自然栽培小麦スコーン PARK miyakonojo

活動のきっかけ

今回は、スイーツを通してエシカルな活動をされているPARK miyakonojoさんにお話を伺っていきます。
よろしくお願いします。

宮崎県産の自然農法玄米のヴィーガンアイスや自然栽培の原料を使ったスコーンなどを販売しております、マネージャーの甲賀麻衣子と申します。
よろしくお願いします。

まずは、どのような経緯で活動を始められたのか教えてください。

この活動のきっかけは私が病気になったことです。13年前、私は、レディー・ガガさんと同じ線維筋痛症という難病になって寝たきりになると言われたんです。出産も、産めても育てられないと言われまして。そこで何か少しでも良くなることがないか色々調べて、食が大事なのではと思ったんです。

100冊以上の本を読んで勉強して、自分に合いそうなものを織り交ぜて食生活を改善したんです。玄米菜食、今でいうとヴィーガンだったということなんです。

当時はヴィーガンという言葉はあまり言われていなくて、1年間ほど玄米菜食という形にして、調味料も伝統製法のものに切り替えたり、ジャンクフードは食べないようにしたり、ということを心掛けていたら、1年で仕事に復帰できるくらい元気になったんです。出産も安産で、元気な息子を産むことができました。

食の力はすごいですね。

勉強して、病気の原因は根本がほぼ同じというか、自律神経の乱れから風邪をひいたりガンになったり、私のような難病になったりとうことがすごく多いということが分かったんです。誰でもそうなんですが、主に若い女性が元気に過ごせる方法のようなものを広められないかなと思っていたんです。

以前会社で働いていた時、ハードワークで食生活がとても乱れていたんです。大企業に入ることが必ずしもいいこととは限らないと感じました。
もともと夢だったカフェの経営と、自分が病気の時に勉強した食を活かせるようなことがしたいと思い、5年前に宮崎県にカフェをオープンさせました。

商品がうまれたきっかけ

スコーンとアイスは、どのような経緯で生まれたのでしょうか?

玄米の良さを広めていきたいという構想は昔から持っていたんですが、ただ「玄米って良いよ」と言うだけではなかなか難しいと感じていて、かわいらしいスイーツという形にして食べてもらえないかなと思っていたんです。

まずスコーンなのですが、もともとはカフェのサイドメニューのひとつだったんです。カフェでは無農薬玄米を使ったタコライスやハワイ料理を出していて、スコーンはおまけのような位置づけでしたが、スコーンの方が売れてしまって(笑)。2年目ほどで事業形態を変えて、スコーン専門にしました。

アイスの方は、3年前に銀行主催のビジネスプランコンテストにお声がけいただいたことがきっかけです。賞金がもらえたらなとダメ元で応募したんです。そうしたら最優秀賞を取ることができて、アイスの方も商品化することができたという感じです。

商品の特徴

原材料にこだわっていらっしゃいますが、普通のアイスとの味の違いはどのような感じですか?

食べたことのない不思議な味だと思います。玄米プレーン味は、ほんのりふわっと玄米とココナッツミルクが香って、癖になる味です。日向夏&レモン味黒ごまきなこ味は比較的馴染みやすいと思います。添加物が全く入っていないので口当たりがよく、尖った鋭い甘さではなくじんわり甘いという感じです。とことんこだわって、唯一無二のアイスにしていきたいなと思っています。

スコーンの方はどのような感じですか?

スコーンの方はヴィーガンではなくて卵と牛乳は使用していますが、どちらもこだわって作られたものを使っています。ベーキングパウダー以外の添加物は一切使っていなくて、白砂糖も入っていないので、やさしい甘さになっています。

商品へのこだわり

無添加で作る上での苦労はどのようなところにありますか?

玄米を長時間浸水して、炊いて、潰して。ただできている材料を入れて混ぜて凍らせているわけではないので大変ですし、コストもかかってしまうんですが、その手間が独特な美味しさを作っていると思うので、それを私たちの持ち味にして、妥協せずにいいものを提供していきたいと思います。

これらの商品を通して、どのような点がエシカルだとお考えですか?

原材料の玄米は、耕作放棄地だった地域で自然栽培をしている農家さんの玄米を使用しています。私たちが玄米をたくさん購入できるようになれば、農家さんは耕作放棄地を買い足していき、全国から研修生を募り、自然栽培を広めたいという農家さんの夢がかなえられます。自然栽培って、一度確立できれば農薬を使うよりかなり楽らしいんです。

私たちのアイスが売れることが、そこに繋がる生産者さんの生活を守ることと、思いを代弁するということに繋がり、関わる人全員がハッピーになれると考えています。私たちの都合で農家さんや生産者さんを振り回すことなく、みんなが無理なく楽しく作れるように維持するというところはエシカルであると思います。

今後どのような方々に商品を手に取っていただきたいですか?

最近、老人ホームやスポーツ、ヨガのスタジオを経営されている方からお話をいただいたりしています。また、いずれは病院の中でも販売できたらなと思っています。私の夫が病気になった時に、吐き気で何も食べられなくなってしまったんですが、このアイスだけは食べることができたので、添加物不使用のこのアイスは、病気の方でも食べやすいのかなと思います。
美容に気を遣っている若い女性の方にも、サプリや美容ドリンクを摂るのと同じように食べてもらえたらなと思います。

今後の展望!

最後に、今後の展望や商品展開などありましたらお聞かせください。

新商品を3種類準備しています。大手のデパートさんからお声掛けいただけるようにもなってきたので、今ある商品を含め全国的に販売していこうと考えています。
また、私たちだけではできないことを、地元の企業さんとコラボをして、もっといろいろな人に広めていきたいと思っています。

新商品、楽しみにしています!

今回はPARK miyakonojoさんにお話を伺いました。ありがとうございました!

ありがとうございました!

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