エシカルインタビューVol.23 車の廃材を使ったアップサイクルの商品 AIRPAQ

エシカルインタビューVol.23 車の廃材を使ったアップサイクルの商品 AIRPAQ

事業内容

今回はAIRPAQというバッグのブランドについての紹介です、本日はよろしくお願いします!

はい。よろしくお願いします!

まずはAIRPAQという商品がどのような商品なのかを教えてください。

AIRPAQは車の廃材を再利用してバッグを作っているブランドになります。メインの商品はリュックです。生地が車のハンドルから出てくるエアバッグで、背中の部分がシートベルトを編み込んでいて、リュックの口を留めるバックルも、シートベルトとして実際に使われたバックルになっています。

リサイクルした商品、ということですか?

リサイクルという表現も間違ってはいないのですが、我々は少し違う表現をしています。というのも、ファッション業界でよくあるリサイクルというのは、例えばペットボトルだと一回原型をなくして衣服などの違う商品にする、というものなんですけれど、この商品は形を残してそのまま転用しているものなので、いわゆるアップサイクルの商品です。

似た言葉だとリユースというものがありますが、それともまた違って、既存のものにアイデアだったり、ちょっとの加工をして、アップサイクルっていう名の通り「より良い」商品ってに生まれ変わらせるっていう感じですかね。

商品のエシカルなポイント

AIRPAQはどのような点がエシカルなのでしょうか?

本来であれば捨てられるはずの車の廃材を再利用して製品にしているので、新しい価値を生みながらもごみを減らしているっていう点でエシカルだと思います。

車の廃材って言っても,エアバッグとシートベルトに関しては車の部品工場で生産したもので車に取り付けられなかったものを使ってるんです。そういった部品が生まれてしまう理由なんですけれど、車のその安全試験というか検査基準っていうのはすごい高くて、目視ではわからないような縫製不良等があると弾かれてしまうんです。弾かれてしまった不良品のなかで、まだ使えるものを材料としています。

これらのパーツに共通するのは、素材の耐久性や強度がすごい高いということです。命を守るものであるので品質が凄い高く、商品自体も凄い長く使っていただけるような商品になっています。アップサイクルして作り出した商品ですけど、そこからも長く消費者の方に使っていただけるっていう商品です。この点はとてもサステナブルですよね。

この車の使われなかった部分を使用しているということなんですけれども、実際どのぐらいの量になるんでしょうか?

AIRPAQはドイツのブランドなのですけど、ドイツだけでも毎年約350万台の車が廃車になっているそうです。
廃棄物の量で言うと約50万トンになるとのことです。それだけのごみがドイツだけでも出ているのが実情です。

商品の具体的特徴

AIRPAQはドイツのブランドとのことですが、材料の部品はドイツ車のものなのでしょうか?

いえ、ドイツ車だけではありませんね。実は、部品を取り寄せている工場はルーマニアにあるんですね。なので、ヨーロッパを中心に、世界各国のカーメーカーの素材がありますね。BMW,アウディはドイツですけれど、イタリアのフィアット、アメリカのGMなんてのもあります。

ありがとうございます。
具体的にはその使われなかった部分をもうそのままそのドイツの会社が買い取って、バッグにしているんですね。

車の部品ということで丈夫そうなイメージなのですが、耐用年数は一般のリュックと比べてどうでしょうか?

比較検証をしたことがないので明確なことは言えませんが、AIRPAQのバッグの耐用年数は長いと思います。バッグの生地はエアバッグを用いているのですが、エアバッグってナイロン66っていう強度がすごい高い素材で作られているんですよ。なので、ガシガシ使えるようなアウトドア用のバッグに匹敵するぐらいに丈夫だと思います。

商品を手に取ってもらいたい人について

こちらは今後どのような方に手に取っていただきたいですか?

そうですね、アップサイクル商品とお伝えした通り、これは商品一つ一つ少しずつ全部が異なるんですね。
部品それぞれにロット番号やバーコードが入っていたり、あとはバックルだったら様々なカーメーカーのエンブレムが入っていたりするので、商品一つ一つがオリジナル、唯一無二のものになっています。

なので、SDGsやサステナブル、環境に優しいっていう商品が欲しいっていう方にもお使いいただきたいのですが、自分だけのオリジナル商品が欲しいっていう方にも使用していただきたいですね。

今後の展望

それでは最後の質問です。今後の展望や商品展開の予定などがあれば教えてください。

AIRPAQはカラー展開が豊富なブランドなんですけど、ちょっと小さめのリュックを展開していく予定です。日本で今、小さめのバックが流行ってるっていうのもあるんですけど、女性が持っても可愛らしいようなサイズのリュックを展開していくつもりです。

そうなんですね、新商品が楽しみです!
本日はありがとうございました!

ありがとうございました!

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